手術入院3日目 腹腔鏡下手術当日②

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「手術終わったよー」
男性医師の声で目が覚めた。

(え?!もう終わったの??)
数分の間だけ
目を閉じていたような感覚で、
数時間も手術を受けていた感じが
ひとつもしなかった。

麻酔が効いているのか、
どこにも痛みを感じない。

呼吸用の管を抜かれると
(抜く瞬間ウッとなった)、
そのまま集中治療室に運ばれた。

集中治療室は、
一人ひとりカーテンで仕切られていて、
スペースも広い。
私以外にも何人もの患者さんが
入っているようだった。

心電図や点滴で繋がれていて
身動きが取れない。
お腹の辺りもガーゼやタオルが
当ててあるのか違和感があるし、
尿の管も、常に漏れそうな感じがして
気持ち悪い。
傷口も痛くなってきた。

しばらくして看護師さんが来て
「痛みは大丈夫?」
と聞かれたので、
「痛いです」
と正直に答えた。

かなり口が乾いているらしく、
掠れた声を出すのがやっとだ。
「痛みは全然我慢しなくていいですからね」
と、痛み止めの筋肉注射を打ってくれた。

また、仰向けの体勢のままだと
褥瘡の原因になるので、
背中にクッションを当てて
横向きの体勢にしてくれた。

うん、この体勢の方が楽だ。
それにしても異常に口が乾く。
水分が摂れないのが辛い。

看護師さんに伝えると、
水を含んだガーゼを容器に入れて
枕元に置いてくれた。
口の周りを湿らすことしか
できないが、
乾きは充分紛らわすことができた。

(そういえば何時なんだろう…)
壁に時計があるのはわかるけれど、
眼鏡がないので時間まで見えない。

手術の時間から考えて、
もう18時頃なのかなと思いながら、
動くこともできないし、
回復の為に沢山寝ようと思った。

…が、
おじさんのいびき声や、
お婆さんの呻き声が一晩中
集中治療室内に響き渡り、
耳について全く眠ることができない。

(早く朝になってー!!!)
発狂しそうな気持ちを抑えつつ、
長い長い夜を過ごすのだった。

続く。

読んで頂いてありがとうございました!

 

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