結局、集中治療室ではほとんど眠れず、
やっと朝になったという感じだった。
痛み止めが効いているのか、
じっとしている分にはお腹の痛みはない。
ただ、寝返りを打とうとすると
お腹に力が入りズキッっと痛んだ。
朝早くに回診があり、
午前中には一般病棟に戻れると
先生から伝えられた。
次に手術着からパジャマに
着替えさせてもらう。
そのついでに全身をタオルで
拭いてもらうことになった。
２人の看護師さんにあっという間に
全裸にされて、
温かいタオルで拭いてくれる。
何と股間部分はお湯をかけて
丁寧に洗ってくれた。
尿の管が動いて漏れそうな感覚になり、
とても気持ち悪かったけど…。
それにしても、他人様に全身はもちろん、
股間部分まで洗ってもらう日か来るとは…！
病院で下半身を見せることは、
慣れていたつもりでいたけど、
明るい部屋のベッドの上で、
全裸にされるのはちょっと恥ずかしかった。
けれど看護師さんは手慣れたもので、
私に話しかけながらも、
素早い動きで作業をこなしていく姿は
「すごいなぁ」と感心してしまった。
ちなみに手術後のパジャマは
前開きタイプがおすすめ。
看護師さんは着させやすいし、
私もほどんど身体を動かさずに済んで
お互い負担が少ないように思う。
時間になり、ベッドごと病室へ移動となった。
手術前とは違う部屋だ。
ちょうど母が来てくれたので、
貴重品や洗面用具等をカバンから
出してもらったり、
洗濯物を洗ってもらったり、
色々助けてもらった。
動けないって本当に不便…。
一人だったら何にもできない。
看護師さんから
「たくさん動いて下さいね」と
言われていたので、
とりあえず寝返りを打ってみたり、
ベットを起こしてみたり。
ちょっとでも体を動かすと傷口が痛い。
普段何気ない動き一つにも、
お腹の力を使ってたんだなぁと
改めて気付かされた。
水分は明日からＯＫ。
今日は歯磨きの時のうがいと、
ペンタサを飲む時の少量の水だけ。
歩いてトイレに行けるようになれば
明日にでも尿カテーテルを
抜いてくれるらしいので、頑張らねば！！
その日の夜、
試しに立って２、３歩歩いてみた。
数分後、突然の目眩と吐き気が襲ってくる。
耐えられなくて、しばらくベッドで横になると治った。
看護師さんに伝えると、麻酔の副作用らしい。
ついでに全身かゆくなってきたなと思ったら、
これも副作用。
背中の硬膜外麻酔が取れれば、
治まるだろうと言われたので、
とりあえず安心した。
明日は歩行練習頑張るぞ！！
続く。
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