手術入院12日目 退院できる!?

朝トイレに行ったけれど
血便はなくてホッとした。

けれど油断はできない。
食事もおかずだけ全部食べて、
お粥は少しだけ食べることにした。

お臍からは
血や浸出液がまだ出ているが、
止まるまでには2週間程かかるらしい。

午前中、外科の先生が来て食事の相談。
「食事はどれくらい食べれていますか?」
「おかずだけ食べて、
お粥はあまり食べてません。
血便が怖くて…」
「そうですか。
ただそれだと栄養が足りないので、
もっと食べれませんか?
普通の食事にも戻していかなくては
いけないですし…」

先生の言う事はすごくわかる。
けれど、血便の原因がわからない以上、
私は食べるのが怖い…。

話合った結果、
点滴をやめて(腕が穴だらけだし)、
食事は今のままで、
エレンタールを朝晩1本ずつ飲むことになった。

連日の点滴での血管痛で腕も痛かったので、
エレンタールに切り替えてもらって助かった。
1日2本なら飲める。

昼食後、最初から診てくれている
内科の先生も来て、以下の事を話してくれた。

「先日の内視鏡検査ですが、
腸にまだ炎症がありました。
退院日は外科の先生と相談になりますが、
普通食が食べれるようになってからかも
しれないです。

退院後は【生物学的製剤】での治療に
移りたいと思いますが、
9月以降を予定しています。
今すぐ始めると腸の傷口の治りが
遅くなるのと、この薬は高価なので、
医療費助成が認定されてからの方が
良いと思います。

この薬はアレルギー反応が出ることが
あるので、1回目だけは1〜2泊ほど
入院してくださいね。
次の治療までは
ペンタサとエレンタールで
様子を見ていきましょう」

炎症があることは、手術後の説明でも
聞いていたので、びっくりはしなかった。
やっぱり退院が延びそうな事の方が
ショックだった。

次の生物学的製剤の治療の事は
その時なったらまた詳しく聞こうと思う。
とりあえず内視鏡の結果と
今後の事が知れたので少し安心した。

夕方になり、執刀医の先生からの話があった。
病棟内にある小部屋に通されると
パソコンで今回切除した小腸の写真を
見せてくれた。

(うわー、これは酷いわ…)

大腸と小腸の境目辺りが
狭窄になっていて、
何も通る気がしない位かなり狭くなっている。

その先の小腸もびらんが全くなく真っ白。
さらにその先には潰瘍が数か所ある。
素人目にも酷いのは明らかだった。

「30㎝位切除しました。
今回切除しなかった部分にも
小さな炎症が数か所あるんだけど、
それは薬で治していきましょう」
「先生、この炎症が原因で
まだ狭窄になる可能はあるんですか?」
「その可能性はゼロとは言えないね」
(そっか。食事療法は大切になってくるなぁ)

そんな事を考えながら聞いていると
退院日の話になった。
「退院日だけど、もういつでもいいよ。
いつにする?」
「え!?いつでもいいんですか?
最短でいつ退院できますか?」
「明日でもいいよ」

すっかり退院が延びるものだと
思っていたので、かなりびっくりした。
しかも明日帰っても良いと言う。

「では明日で!」
色々不安はあるけれど、
ベテランの先生が言うんだから
大丈夫なんだろう。
早く帰りたかったので、
速攻決めた。

その後は退院後の過ごし方について
簡単に説明を受け、書類の記入があった。
次回の通院日は2週間後。

いよいよ明日からクローン病との
付き合いが本当に始まるんだと思った。
覚悟はしてたつもりだけど、
不安で少し苦しかった。

続く

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